部屋の配色と心理効果
こんにちは!広報担当岩井です。
本日の賢い家づくりシリーズは
「部屋の配色と心理効果」についてです。
同じ人なのに服の色や髪の毛の色を変えると、「雰囲気が変わった」「前と違う」と感じますよね。
これは、受ける印象が色の違いにより変わったことが原因です。
◆色はそれぞれイメージがある
例えば、
赤:暑い、情熱的なイメージ
→太陽や血、炎など
青:涼しい、知的なイメージ
→空や海
白:清純、清潔なイメージ
→雲や雪、真っ白いTシャツ
ということです。
色は個別のイメージをもっており、色によって、受ける印象や気持ちが左右されます。
そして服の色や髪の色によってその人のイメージが変化するのと同様に、インテリアも色や配色によってさわやかな印象を与えたり、気分を高揚させるなど、心理的な影響を与えます。
◆色がもつ力と体に与える影響とは?
部屋の配色や組み合わせにより見た目の印象だけでなく、部屋の配色によって、
楽しい気持ちになったり、寒く感じたりと、気分や体感温度にも影響を受けます。
例えば、赤やオレンジ、ピンクなどの暖色系でまとめられた部屋は暖かい印象を受けます。
一方、青やネイビー、水色などの寒色系でまとめられた部屋は、さわやかで涼しげな印象を感じます。
私たちは暖かさや涼しさという印象を皮膚などで感じとるだけでなく、身体にも影響を受けているのです。
実験では、個人差はあるものの、暖色系の部屋では暖かい(実際の温度より高い)と感じ、寒色系の部屋では寒い(実際の温度より低い)と感じるなど、部屋の色によって体感温度に違いを生じることがわかっています。
部屋の居心地は、色の選び方によって左右されるので、どんな色を選び、コーディネートをするかはとても大切です。
では、どのように色を決めていけばよいのでしょうか。
◆部屋の基本の3つのカラーを決めよう
部屋のコーディネートをする際には、先ず、ベーシックカラー、アクセントカラー、アソートカラーの3つを決めます。
ベーシックカラーとは基調色です。
その部屋の中で一番大きなスペースを占める色で、割合としては50%以上に使います。
アクセントカラーとは強調色です。
いわゆる差し色なので、使うのはごくわずかな面積で、多くても10%くらいに留めましょう。
クッションや小物などに取り入れ、空間のアクセントにしましょう。
アソートカラーはベーシックカラーとアクセントカラーをつなぐ協調色です。
使用面積は30~40%程度と考えましょう。
◆組み合わせで部屋の雰囲気が変わる
ベーシックカラー、アクセントカラー、両者をつなぐアソートカラーのそれぞれの色を選択と組み合わせにより、部屋の雰囲気が決まります。
中でも、使用面積の大きいベーシックカラーは重要です。
どんな色にするかによって、部屋の印象が大きく左右されるので、このことを意識しましょう。
アソートカラーは、違和感がないように、ベーシックカラーとアクセントカラーにトーンが合っている色を選ぶのがコツです。
トーンが合っているとは、色の性格が近いということです。
色の明るさの度合い・色味の鮮やかさが近いかどうかだと覚えておきましょう。
◆どんな部屋にしたいかで色選びは異なる
色の効果や、色の選び方についてお伝えしましたが、基本的な考え方について簡単にまとめます。
●簡単に空間の雰囲気を変えたい
→小物でアクセントカラーを変える。
夏には涼しさを感じさせるブルー系の小物を並べ、冬には暖かさを演出するため暖色系の小物を並べます。
●広く感じたい
→膨張色を中心として部屋をまとめる。
白やアイボリー、ベージュなど淡い色は広がりを感じさせます。
逆に黒や濃いブラウンを大きな面積に使うと圧迫感を与え、狭く感じることがあります。
●柔らかいイメージに
→明るい色でまとめる。
パステルカラーのように淡い色を使います。ブラウン系やグレー系を選ぶ場合は、より明るいものを。
●部屋をまとまった感じに
→部屋全体を近い色あいでまとめる。
ベージュ系とか、ブルー系といった具合に、似た色にします。
●メリハリをつけたい
→色あいの違う色を組み合わせる。
ブラウン系の床に、赤い家具やグリーンの小物を選ぶといった具合に、全く違う色を選びます。
●高級感・重厚感を出したい
→暗め色を中心に選ぶ。
黒や濃いブラウンなどを大きな面積に使用します。
他にも、赤や青、グリーンのような色を選ぶ場合も、黒の入った暗めの色にしましょう。
さらに、ゴールドを加えると豪華さがプラスされます。寝室や子ども部屋など、部屋の用途によっても色の選び方は違ってきます。
インテリアコーディネートは大まかでも、色がもつイメージや特徴を意識しましょう。
部屋の用途に合ったベーシックカラーを選び、小物でアクセントをつけ、望むインテリアをつくりましょう。
さらに、色に大きな違いがなくても、木やタイル、布といった素材が加わると、印象が変わるということを覚えておきましょう。